新年のご挨拶
新 年 の ご挨拶
一般社団法人日本ソース工業会
会 長 石 垣 幸 俊
2022年の年頭にあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は当工業会の事業推進に多大なご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は、引き続き新型コロナウィルス感染拡大の影響により、新しい生活様式や様々な行動制限を強いられた年となりました。ワクチン接種も進み感染状況が落ち着いてきたことから、経済活動の再開に向けて各種行動制限の緩和も段階的に進められておりますが、新たな変異株の流入など、依然として予断を許さない状況は続きそうです。
食品業界におきましては、引き続き外食産業の低迷、原材料費の高騰や原油高による物流コストの上昇など、食品製造業にとっては大変厳しい状況がしばらく続くものと思われます。
ソース市場に関して申しますと、2021年4月~11月までのウスターソース類のJAS格付数量は31,545klと、前年同時期より5.0%の減少となりました。やはり、新型コロナウィルス感染拡大の影響を大きく受けて、食品業界全体と同様、家庭用製品の販売は安定的に推移したものの、外食・給食向け等の業務用製品の販売が低迷したことが全体的には減少となった要因であると考えております。
そのような状況の中、会員各社におかれましては、市場の活性化、新たな顧客層の開拓による需要喚起を目指し、これまでのソースのイメージを払拭する味わいの製品の発売や、他業種のメーカーとコラボし新たな発想によるメニュー提案、さらに業務用ではデリカテッセンやテイクアウトへの積極提案を行うなど、様々な取り組みを行っているところです。
ウスターソース類は、食の魅力を最大限に引き出す、自然の恵みを活かした調味料であり、まだまだ日本の消費者に愛される魅力的な調味料だと確信しております。
2022年度も、日本ソース工業会は、若い世代を中心としたたくさんの方々に、もっとウスターソース類の特徴、魅力、素晴らしさを伝え、そしてソースの需要拡大に繋げるため、「第17回食育推進全国大会(愛知県)」への出展を核とした消費対策事業や情報提供事業に尽力して参ります。ひいてはソース業界全体の発展に繋げて参る所存です。
本年も工業会の運営に対する会員の皆様ならびに関係諸官庁・団体・報道関係の皆様より一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。