新年のご挨拶
新 年 の ご 挨 拶
一般社団法人日本ソース工業会
会 長 石 垣 幸 俊
新年あけましておめでとうございます。
皆様方の益々のご隆盛、ご繁栄を心よりお喜び申し上げます。
さて食品業界においては、平成27年4月の食品表示基準の施行からいよいよ5年目を迎えることとなり、原材料名、アレルゲン、製造所固有記号の表示方法の変更、栄養成分表示の義務化など、新基準による表示への移行期間も残すところあと1年となりました。
また、一昨年の9月に新たな加工食品の原料原産地表示制度がスタートし、全ての加工食品において原料原産地の表示が義務付けされることとなりましたが、今年3年目を迎えるにあたり各社とも着々と準備を進めている状況です。
さらには、食品衛生法等の一部を改正する法律の公布に伴い、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理の制度化などが今後順次施行されていくことになり、また本年10月には消費税率の引き上げに伴い、消費税の軽減税率制度が実施されることになります。
これらは、私どもソース業界にも深く関わる問題でありますので、当工業会としては関係省庁や団体と連携し、会員企業に向けて情報の提供や説明会の実施など必要な対応を継続して参る所存です。
ウスターソース類の市場規模は、少子高齢化による人口減少、また食の多様化による他の調味料への移行などから横ばいから微減傾向にありますが、そのような状況の中、会員各社とも市場の活性化を目指し減塩、カロリー控えめなど健康訴求型の付加価値製品や原料・製法にこだわった嗜好性の高い製品の展開、専用ソースによるメニュー提案、また利便性の高い容器の開発や販促イベントの実施など、様々な取り組みを行っているところです。
昨年6月、日本ソース工業会はあらたな試みとして、農林水産省と各地方自治体が主催する「第13回食育推進全国大会(大分)」に出展致しました。
このイベントでは、ウスターソース類に関する情報パネルや会員社ソース製品の展示をするとともに、ウスターソース類に関するクイズを実施し、2日間でご来場いただいた1,500名以上の方々に、「ニッポンのソース」の基礎知識や魅力をお伝えしました。
ウスターソース類は、まだまだ魅力的で日本の消費者に愛される調味料だと確信しております。本年も「食育」をメインテーマとして、若い世代の方々を中心としたたくさんの方々にもっとウスターソース類の特徴、魅力、素晴らしさを伝えられるよう、「第14回食育推進全国大会inやまなし」への出展を核として情報発信活動を行って参ります。そして、これらの活動を通じソースの需要拡大、さらにはソース業界の発展に繋げていく所存です。
皆様方のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。