新年のご挨拶
新 年 の ご 挨 拶
一般社団法人日本ソース工業会
会 長 石 垣 幸 俊
2023年の年頭にあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は当工業会の事業推進に多大なご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は、ウイズコロナにより経済活動の再開が進み、景気も回復基調となりました。しかしながら、新型コロナの感染拡大は完全終息には至らず「第8波」も懸念され、また、ロシアのウクライナ侵攻による世界経済への影響も続くものと見られ、依然として予断を許さない状況は続きそうです。
ソース業界におきましては、世界的な原材料価格の高騰に加え、包材費や燃料費においてもコスト高の状態が続いており、昨年来、会員各社はソース商品の値上げに踏み切っております。各社とも、業務の効率化やコスト削減等の取り組みにより対応をして参りましたが、企業努力だけでは対応できない状況となりました。今後も、さらなる原材料価格の高騰や為替相場の変動により、価格改定を行わざるを得ない状況となるかも知れませんが、何卒ご理解を賜りますようお願いする次第です。
そのような状況の中、会員各社におかれましては、市場の活性化、新たな顧客層の開拓による需要喚起を目指し、これまでのソースのイメージを払拭する製品の発売や、他業種のメーカーとコラボし新たな発想によるメニュー提案などを行っております。また、量販店のデリカテッセンなど中食市場へのメニュー提案や、さらには、アジアや欧米など海外に向けての商品展開など、様々な取り組みを行っているところです。
ウスターソース類は、食の魅力を最大限に引き出す、自然の恵みを活かした調味料であり、まだまだ日本の消費者に愛される魅力的な調味料だと確信しております。
2023年度も、日本ソース工業会は、若い世代を中心としたたくさんの方々に、もっとウスターソース類の特徴、魅力、素晴らしさを伝え、そしてソースの需要拡大に繋げるため、「第18回食育推進全国大会(富山県)」への出展を核とした消費対策事業や情報提供事業に尽力して参ります。ひいてはソース業界全体の発展に繋げて参る所存です。
本年も工業会の運営に対する会員の皆様ならびに関係諸官庁・団体・報道関係の皆様より一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。